
宝飾技術と時計製造技術が融合した、エレガントなタイムピースを生み出すカルティエ。その象徴的なタンクやサントスといった名作は、定期的なメンテナンスを行うことで、何十年にもわたって輝き続けます。
しかし、「カルティエの時計を安心して預けられる場所は?」「正規サービスと民間業者で何が違う?」といった疑問や不安を抱えるオーナー様も多いのではないでしょうか。
この記事では、カルティエのオーバーホール・修理を検討する方に向けて、正規サービスと民間の修理業者のメリット・デメリットを徹底比較します。最適な依頼先を選ぶためのポイントと、おすすめの優良業者もご紹介します。
カルティエのオーバーホールが必要な理由
カルティエの時計は、クォーツ式、機械式を問わず、美しさと精密さを両立した部品で構成されています。特に機械式時計のムーブメント内部の潤滑油は、時間の経過とともに劣化し、部品の摩耗や動作不良の原因となります。
これらの問題を放置すると、以下のようなリスクが高まります。
- 精度の低下:時間の進みや遅れが大きくなる。
- 部品の破損:摩耗した部品が破損し、大規模な修理が必要になる。
- 防水性の低下:パッキンの劣化により、内部に水分が浸入し、ムーブメントが錆びる原因となる。
これらのトラブルを未然に防ぎ、時計本来のエレガンスと性能を維持するため、機械式は3~5年ごと、クォーツ式は6~8年ごとのオーバーホールが推奨されています。
正規サービスと修理業者の比較
カルティエのメンテナンスを依頼する際の主な選択肢は、「正規サービス(リシュモン ジャパン)」と「民間の時計修理業者」の2つです。
正規サービス(リシュモン ジャパン)
メリット・デメリット
メリット
- 圧倒的な安心感:圧倒的な安心感。正規ルートで純正パーツが使用され、メーカーの品質基準に基づいたサービスが受けられます。
- 品質:外装仕上げもメーカーの基準で美しく仕上げられ、時計の価値を維持できます。
デメリット
- 費用が高い:オーバーホール一式で7万円~10万円以上、修理が加わるとさらに高額になることもあります。
- 納期が長い:依頼が集中するため、納期が1ヶ月〜2ヶ月以上かかることもあります。
料金
| 時計タイプ | オーバーホール価格 |
|---|---|
| クォーツ 2・3針 | 50,160円~ |
| クォーツ クロノグラフ | 83,600円〜 |
| 機械式 2・3針 | 64,900円〜 |
| 機械式 クロノグラフ | 88,000円〜 |
| ミディアム・ハイコンプリケーション | 要見積もり(非常に高額) |
※AIで算出した料金のため、正確な料金はリシュモン ジャパンでの見積もりが必要になります。
時計修理業者
メリット・デメリット
メリット
- 費用が安い:正規サービスと比べて費用が安価な傾向があります。費用は2万円~6万円程度で済むことが多く、コストを抑えられます。
- 納期が早い:納期が早く、2~3週間程度とスピーディーな対応が期待できます。
デメリット
- 業者によって仕上がりに差がある:信頼できる技術力を持つ業者を慎重に選ぶ必要があります。
- 代替修理になる場合も:純正パーツの供給を受けられない場合、互換性のある部品や代替修理となる可能性があります。
信頼できる修理業者の選び方
大切なカルティエを安心して任せるために、以下のポイントをチェックして信頼できる業者を選びましょう。
- 技術力と実績:メーカー出身の技術者や国家資格(一級時計修理技能士など)を持つ技術者が在籍しているか、カルティエの修理実績が豊富にあるかを確認しましょう。
- 価格と納期:見積もりが明確で、利用者が納得できる料金体系と納期であるかを確認しましょう。
- 保証内容:修理後の保証期間や、万が一の不具合への対応がしっかりしているかを確認しましょう。
- サービス内容:見積もりや送料が無料か、宅配修理に対応しているかなど、利用のしやすさも重要なポイントです。
カルティエのおすすめ時計修理・オーバーホール業者ランキング
上記を踏まえて、高い技術力とコストパフォーマンスを両立した優良な時計修理業者を厳選しました。
【1位】CIEN
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CIENは、卓越した技術力とリーズナブルな価格設定で多くの時計愛好家から支持を集める修理業者です。
メーカー修理部門で長年腕を磨いた熟練の技術者が在籍しており、高い品質を誇ります。メーカー基準での対応に加え、手頃な価格設定と、約3週間という納期の早さも魅力です。
オーバーホール料金
| 時計タイプ | オーバーホール価格 | オーバーホール価格 (+新品仕上げ) |
|---|---|---|
| クオーツ | 62,700円 | 75,900円 |
| クオーツ・クロノグラフ | 83,600円 | 96,800円 |
| 手巻き | ― | ― |
| 自動巻き | 83,600円 | 96,800円 |
| クロノグラフ | 106,700円 | 119,900円 |
※上記料金は税込み価格です。
【2位】リペスタ

リペスタは、特にアンティーク時計やヴィンテージ時計の修理を得意とする修理業者です。
現行モデルから古いモデルまで幅広く対応し、古い時計を蘇らせる技術に定評があります。カルティエのオーバーホールも手頃な価格で、コストを抑えつつ高品質なメンテナンスを受けたい方におすすめです。
オーバーホール料金
| 時計タイプ | オーバーホール価格 | オーバーホール価格(+外装仕上げ) |
|---|---|---|
| 電池式 2針・3針 | 25,300円 | 36,300円 |
| 手巻・自動巻 3針 | 27,500円 | 38,500円 |
| 電池式 ストップウォッチ付き | 31,800円 | 42,800円 |
| 手巻・自動巻 ストップウォッチ付き | 35,200円 | 46,200円 |
※上記料金は税込み価格です。
※時計の種類・状態・交換部品によって料金は異なります。
【3位】WATCH COMPANY

WATCH COMPANYは、確かな技術力と明朗会計をモットーとする時計修理専門店です。
年間30,000本以上の修理実績を持ち、経験豊富な技術者による確かな技術が強みです。ウェブサイトで料金や納期をオープンに公開しており、最短2週間というスピーディーな納品も特徴です。
オーバーホール料金
| 時計タイプ | オーバーホール価格 | オーバーホール価格(+新品仕上げ) |
|---|---|---|
| クォーツ | ― | ― |
| 手巻き | 33,000円 | 44,000円 |
| 自動巻き | 25,300円 | 36,300円 |
| クロノグラフ | 35,200円 | 46,200円 |
※上記料金は税込み価格です。
【4位】ALLU WATCH REPAIR

ALLU WATCH REPAIRは、ブランド品買取・販売で有名な「ALLU」が手掛ける時計修理専門店です。
大手企業が運営しているため安心感があり、豊富な経験と実績を持つ技術者が在籍しています。オーバーホールと同時に外装の新品仕上げも依頼できるため、カルティエのコンディションをトータルで整えたい方におすすめです。
オーバーホール料金
| 時計タイプ | オーバーホール価格 | オーバーホール価格(+新品仕上げ) |
|---|---|---|
| 2,3針 クオーツ | 21,000円 | 31,000円 |
| 2,3針 手巻き・自動巻き | 29,000円 | 39,000円 |
| クロノグラフ クオーツ | 31,000円 | 41,000円 |
| クロノグラフ 手巻き・自動巻き | 39,000円 | 49,000円 |
| オリジナルムーブ/GPムーブ 2,3針 | 34,000円 | 44,000円 |
| オリジナルムーブ クロノグラフ | 44,000円 | 54,000円 |
※上記料金は税込み価格です。
※アンティーク(1970年代以前に製造された時計が目安)は通常料金+10,000円。
【5位】オロロジャイオ

オロロジャイオは、ロレックスの修理・メンテナンスに特化した専門業者として知られていますが、カルティエの修理実績も豊富です。
熟練の職人が一本一本丁寧に修理を行うため、メーカー修理と比べて費用が安価で、質の高いオーバーホールに定評があります。
オーバーホール料金
| 時計タイプ | オーバーホール価格 | オーバーホール価格 (+外装仕上げ) ※1 |
|---|---|---|
| クオーツ | 22,000円 | 35,200円 |
| クオーツクロノ | 27,500円 | 40,700円 |
| オートマチック | 26,400円 | 39,600円 |
| クロノグラフ | 39,600円 | 52,800円 |
※上記料金は税込み価格です。
まとめ
カルティエの時計は、適切なオーバーホールを行うことで、何十年もその性能とエレガンスを保ち続けます。
正規サービスか民間業者か、費用や納期、そして最も重要である「技術的な安心感」など、ご自身のニーズに合わせて最適な依頼先を選び、大切な時計を最良のコンディションに保ちましょう。