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時計の買取相場はどう決まる?価格を左右する4つの要素と業者による違いを徹底解説

時計の買取相場はどう決まる?価格を左右する4つの要素と業者による違いを徹底解説

時計の買取相場は「どこでも同じ」だと思われがちですが、実際には依頼する業者によって提示額に大きな差が生まれます。

本記事では、なぜ相場は業者ごとに異なるのか、そして何を基準に選べば最高値で売れるのか、そのメカニズムを詳しく解説します。

時計の「買取相場」を構成する4つの要素

時計の価値は、単なる定価や年式だけでなく、複数の複雑な要因が絡み合って決定されます。

需要

時計の相場が決まる上で一番重要な要素となっているのが時計の需要です。

時計を買い取る業者がなぜ時計を買い取りたいのかを考えれば簡単なことですが、買取業者は時計を買い取り、買い取った価格よりも高く売ることで利益をあげたいわけです。つまり、利益をあげるためには再び時計を市場に流して売り切らなければならないわけですが、いくら安く買い取れたとしてもそれが売れる時計でなければ意味がありません。

例えば1,000万円を超えるリシャール・ミルの時計と、100万円のロレックスの時計を比較すると、一見1,000万円のリシャール・ミルの方が多くの利益があげられると考えるかもしれませんが、買取業者が積極的に買いたがるのはロレックスです。

なぜなら、ロレックスは誰もが欲しがる時計だからです。

リシャール・ミルは一部の限られた富裕層の人しか買うことができないので、仮に安く買い取れたとしても買取業者は長期間在庫を抱えてしまう可能性があります。一方のロレックスはと言うと、少し背伸びをすれば誰もが手にすることができる時計だから、店に置いておけば必ず売れる時計です。

だから買取業者としても在庫を抱えるリスクが少ないロレックスというのは少し高値を出してでも買取りたいのです。

このように、時計の相場というのはその時計を欲しがる人が世界にどれくらいいるかという需要によって決まっているのです。

希少性

時計の相場は希少性によっても変動してきます。

希少性とはつまりその時計がこの世界にどれだけ少なくて珍しいものかということです。

例えばロレックスのシードゥエラーRef.1665と呼ばれるモデルは1967年〜1980年代に製造されていたモデルなのですが、1970年代の前半まで製造されていたモデルの中でも文字盤の「SEA DWELLER」の文字が赤色で書かれている通称”赤シード”と呼ばれているモデルに関しては、白色で書かれたノーマルシードよりも高値で取引されます。

なぜならこの赤シードは、全モデル形状が統一されているノーマルシードとは異なり、生産されていた1967年~1974年の間に裏蓋の刻印やリューズガードの形状が個体間で微妙に異なって販売されていたからです。

つまり、ノーマルシードと赤シードは生産数が同じだったとしても、時計個々で見れば赤シードの方が世界に存在する数は少ないのです。

これがつまり時計の相場を構成する希少性というものです。

ただし、ただ単に世界に存在する数が少なければそれだけ相場が高くなるのかというとそうではありません。世界に存在する数が少なく、かつ多くの人が欲しがる「需要」のある時計でなければなりません。

つまり、需要があってなおかつ希少価値のある時計というのが高い相場で取引される時計ということになります。

為替

高級ブランド時計の相場は為替によっても変動します。

例えばロレックスやオメガと言った時計は非常に中古市場でも流動性の高い人気モデルの場合、買取業者は買い取った時計を日本国内だけでなくヨーロッパやアジアの業者・バイヤーにも売りに出します。

そして、日本の買取業者から買い取った海外の業者・バイヤーが実際に販売するときは仕入れ時の円に対してドル高、ユーロ高であれば販売価格が下がりますし、その逆もしかりです。

いずれにせよ、時計の買取相場は需要や希少性だけでなく、モデルによっては為替と連動して変化する場合があるのです。

時価

ブランド時計は時価によっても買取相場が変動します。

時価とはつまり「その時々の値段」ということですが、時計のモデルというのは同じ仕様のモデルを何十年と生産し続けるわけではなく、売れるモデルであれば数年単位でバージョンアップして新モデルとして販売したりし、市場の需要が見込めなければ生産を中止したりすることもあります。

こういった「新モデルの登場」「生産中止」などによって時計には時価という価値基準が生まれるのです。

例えばロレックスのミルガウスという1950年代に登場したモデルは、科学者や技師のように磁力の影響を受けやすい環境にいる人向けに製造されていましたが、「磁力の影響を受けやすい環境にいる人」というあまりにも限定的な人たちに向けて製造されたモデルだったので、想定していたよりも需要がなかったために一度生産が打ち切られました。

しかし、近年携帯電話のように磁力を発する機器があらゆる人に普及されるようになってから「時計と磁力」という問題が科学者や技師だけでなく大衆から注目を集めるようになり、2007年に見事復活を遂げたのです。

そして限られた期間しか製造されていなかった先行モデルにはプレミアが付き中古市場で一時値段が高騰したのです。

時代によって時計の価値が変化した、つまり時価によって相場が変動した事例であると言えるでしょう。

業者によって「買取相場」が変わる最大の理由

上の項目ではどのようにして時計の相場というのが決定されるのかという話をしましたが、この買取相場というのは買取業者によって微妙に変わってきます。

それは「為替」の項目でも少し触れましたが、買取業者によって自社で持っている販路、つまり買い取った時計を再び販売する際の販売ルートを海外に持っているのか、あるいは日本国内にしかないのかという違いがあるからです。

例えばテレビCMをやっているような某ブランド買取業者の場合、買い取ったブランド品はそのまま自社の通販サイトで売りに出すので、海外の為替がどうなっていようが関係ありません。

すべての時計は日本の相場だけで決定されます。しかし、時計は為替によっても変動することは説明した通りです。

為替レートによってはヨーロッパやアジアといった海外の業者・バイヤーに販売をした方が高く売れる場合があるので、そういった場合は国内にしか販路を持たない買取業者よりも海外に販路を持っている買取業者の方が高額買取が出来るのは当然です。

為替だけが理由ではありませんが、同じ日本国内の買取業者であっても微妙に買取相場が変わってくるのはこういった販路による違いも一因になっているのです。

相場の壁を超えて「最高値」で売る方法

個人で世界の需要や為替、時価をすべて把握して売却タイミングを図るのは至難の業です。そこでおすすめなのが「一括査定」の活用です。

海外販路と為替メリットの活用

自分が持っている時計の需要を作り出すことはできませんし、需要の見込める希少性を生み出すこともできません。時価に関しても、その時計の価値がどのタイミングで変わるかなんて予測はできません。

では時計を少しでも高く売るためにはどうすればいいのかと言うと為替に着目することが大切です。

もちろん為替も日々変動するものなので、自分が売るタイミング次第では必ずしも高く売れるわけではありませんが、何も考えずに地元のブランド買取業者や質屋に持ち込むよりもはるかに高く売れる可能性はあります。

それでは為替の変動をどうやって利用すればいいのかと言えば答えは単純で、海外に販路を持っている業者に依頼することです。

日本国内でしか取引をしていない買取業者に依頼しても為替レートは一切関係ありませんから、海外に販売チャネルを持っている業者に依頼するのが一番です。海外にネットワークを持っているかどうかを個人で判断するのは難しいですが、往々にして海外に強いのが一括査定を行う業者です。

一括査定を行う業者というのは自社で買い取るわけではなく、業者間オークションを行うことで複数の業者から入札を募り、最終的に一番高い金額を出してくれた業者に販売をするという方式をとっています。

そして入札をする業者は日本国内の業者はもとより、為替の変動を利用して利益を出したいと考える海外の業者・バイヤーも参加するのです。

「競合」による価格の吊り上げ

相場の問題もそうですが、基本的に自社で買い取る買取業者は自社の利益だけを考慮して、より安く買い取りたいと考えるのが基本的なスタンスなので一社だけに依頼しても最高の買取額が出るケースは少ないです。

しかし、一括査定の業者というのは自社で買い取るわけではなく高く買い取ってくれる業者を探してくれる業者です。

そして、一括査定の業者がとりおこなう業者間オークションの場合、どの業者・バイヤーも「競合がいる」ということをしっかり認識しているので、安く買い叩いてやろうなんてことはまず考えません。それでは競合相手に負けてしまうからです。

一括査定は為替による相場の変動はもとより「複数業者が買取に参入する」という条件もあいまって高額査定を引き出しやすいのです。

まとめ

時計の買取相場は決して一定ではありません。

「需要・希少性・為替・時価」という4つの要素を理解した上で、それらを最大限に活かせる「海外販路を持つ業者」「競争原理が働く一括査定」を選ぶことが、高価買取への最短ルートとなります。

また、買取を依頼したい業者を探したい方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。

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